日清食品潜入取材!ロングセラー商品、カップヌードルについて調査してきました🤍


こんにちは!milkです🤍

今回は、日清食品さんのカップヌードルについて取材させて頂きました!
カップヌードルの歴史や商品開発の裏側など、みんなが気になるお話を沢山お聞きしました!
この記事を読んだら、カップヌードルを食べるのが更に楽しくなること間違いなしです✨

では、早速インタビューの模様をお伝えします!

今回お話をお伺いしたのはこちらの2名です!

【マーケティング部 中井万里子さん】



【マーケティング部 鈴木素晴さん】




●カップヌードルの歴史やトレンドって⋯?




milk
カップヌードルが誕生したきっかけは何ですか?

鈴木さん
世界初のインスタント麺であるチキンラーメンを世界に広めるため、1966年、日清食品の創業者・安藤百福が、アメリカへ市場視察に行ったときの出来事がきっかけです。
現地のスーパーを訪れて、担当者に試食をすすめたところ、彼らはチキンラーメンを小さく割って紙コップに入れ、フォークで食べ始めたんです。その様子を見た安藤は、『アメリカにはどんぶりも箸もない。インスタントラーメンを世界食にするためには、食習慣の壁を超えなければならない』と気づいたんです。この経験をヒントに、安藤は麺をカップに入れてフォークで食べる新製品の開発をスタートし、今から50年前の1971年にカップヌードルが誕生しました。




ゆら
今と過去で、カップヌードルの流行や人気の商品は変わったりするのですか?

中井さん

カップヌードルの売上ランキングを見ると、1989年以降、1位から3位までは変わっていません。
1
位はレギュラー、2位はシーフードヌードル、3位はカレーです。
4位には、2008年からの11年間、チリトマトヌードルがランクインしていたのですが、
なんと2019年に味噌が4位にランクアップしました。

これには、社内でも衝撃が走りましたね。
2019
年に発売した味噌ですが、実は以前にも2回、カップヌードルブランドから「味噌味」の商品を発売しているんです。
しかし、どちらも最初はヒットしたものの、定番商品としてしっかり定着するところまではいきませんでした。
過去の「味噌味」の商品は「洋風」路線だったんですが、現在の味噌は「和風」路線に変更したことで大ヒットに繋がりました。パッケージのロゴをローマ字の「MISO」から漢字の「味噌」に変えて、味わいも和風にしたんですよ。

ゆら
色々と変化したんですね!
この長い歴史をもつカップヌードルの美味しさの秘密を教えてください!

 
鈴木さん
あまり知られていないんですが、フレーバーによって麺を変えているんです。
麺に配合している原材料の割合だけでなく、味付け、太さも変えています。
カレーやチリトマトには、麺の味わいがスープに負けないよう、レギュラーより少し太い麺を使っているんです。

ゆら
すごい!スープの味だけではなく、麺まで変えていることは知りませんでした!
因みにこの冬イチオシの新商品はなんですか?!

鈴木さん
「カップヌードル 謎肉キムチ」です。
カップヌードルで大人気の「謎肉」とキムチという、間違いなく相性がいい2つの具材を組み合わせました。
スープにはキムチの風味と豚のうまみがしっかりきいていて、唐辛子のほどよい辛味もあるので、寒い季節にぴったりです。
この“辛旨”な味わいは、一度食べたら絶対やみつきになりますよ。




milk
2019年11月に発売された「カップヌードル 北海道濃厚ミルクシーフー道ヌードル」ですが、
がっつり系の味とは違った女子ウケする商品だと思いました!
他の商品とターゲットは異なるのですか?

中井さん
はい。この商品は女性をターゲットにしています。
実は、シーフードヌードルを買ってくださるお客様は、男性よりも女性の割合が高いんです。
さらに、女性は「濃厚」や「北海道」という言葉に惹かれるという調査結果もあったので、2018年に商品名を「ミルクシーフードヌードル」から「北海道濃厚ミルクシーフー道ヌードル」に変えちゃったんです!

milk
ちなみに、「シーフー道」というのは、だじゃれですよね?

鈴木さん
そうです!
こんな風にだじゃれを商品名に使うことができるのも、カップヌードルにブランド力があるからこそなんです。
あまり有名ではない商品だと、名前を変えたり崩したりすると、元が何の商品だったか分からなくなってしまいます。
カップヌードルは、容器の形やパッケージデザインの一部を見ただけでも、多くのお客様がすぐに「カップヌードルだ」と
分かってくださるからこそ、こうした遊びの要素を入れても大丈夫なんです。

milk
他にも、女性をターゲットにした商品はありますか?

鈴木さん
あります。
「世界のカップヌードル」シリーズの商品が東京を中心に売れています。
中でも、「カップヌードル パクチー香るトムヤムクン」が断トツの人気です!
2019
年の秋には、「カップヌードル 魚介仕立てのペペロンチーノ」を新発売しました。
 
ゆら
色々な商品がでていますが、開発の際に「ここだけは譲れない」という共通のこだわりはありますか?

中井さん
日清食品は即席麺業界のトップを走っている会社ですから、商品を世に出す以上、“美味しさ”には絶対妥協しません。
また、お客様に“日清食品の商品は美味しい”という安心感を持ってもらっているからこそ、商品に様々な遊びを加えることができるんです。新商品を作るときは、試作品の試食を繰り返し、何度も議論を重ねた上で、「これだ!」とみんなが納得できるものだけを発売しているんです。
また、“美味しさ”だけではなく、パッケージデザインにも強いこだわりをもっています。



鈴木さん

こちらは、「カップヌードル 旨辛豚骨」の、開発初期のパッケージデザイン案です。
実際に採用したデザインは漢字で「豚骨」と書いているのですが、最初は平仮名のロゴも候補に入っていました。
平仮名と漢字の違いだけで、全く別の商品のように見えますよね!
文字の他にも、ビビッドなピンク色を全体に使ってみたり、コミカルな豚の鼻のイラストをつけたりと、色々な案がありました。
「カップヌードル 旨辛豚骨」の場合、最初に100種類くらいのデザイン案を考えて、カップヌードルブランドの他の商品と並べたときに、見た目の印象が負けていないかとか、コンセプトや路線が統一されているかなど、いろいろな視点からチェックし、議論を重ねていきます。

日清食品の社長は、味の“美味しさ”はもちろんですが、パッケージデザインにもこだわりが強いんです。
例えば、秋に発売した「カップヌードル 濃厚豚骨 ビッグ」のパッケージの場合、「豚骨」の文字にかかるスープの垂れ方にまで細かく指示が出されたくらいなんですよ。

ゆら
垂れ方まで!とてもこだわられているのですね!

中井さん
こだわりは本当に強いですね!

milk
一番最初のカップヌードルのパッケージデザインはどのようにして生まれたのですか?

鈴木さん
カップヌードルのパッケージは、1970年に開催された日本万国博覧会でシンボルマークを制作された大高猛さんにデザインしていただきました。
シンプルかつ洗練されたデザインで、発売からもうすぐ50年を迎える現在まで、ほとんど変わっていません。

中井さん

唯一変わったところは、「CUP NOODLE」の「L」の部分ですね。
現在のパッケージでは、「CUP NOODLE」の「L」と「E」が繋がっている部分に横線で区切りが入っているんですが、発売当時のロゴにはこの線がありません。
これは、海外の方が「CUP NOODLE」のロゴを見たとき、「L」が「I」に間違われないようにするためなんです。
ほかにも、上下にある格子のような模様、当社では「キャタピラ」と呼んでいるんですが、これも発売当時から変わっていません。実は、この「キャタピラ」は「位置商標」として登録されています。つまり、ロゴやブランド名のない“のっぺらぼう”の状態でも、この模様さえあれば、ほとんどの人がカップヌードルだと認識できる、と認められたということなんです。
ほかにも、社員証に書かれている私たちの名前にも、カップヌードルのフォントを使ってたりします。

↓発売当初のデザイン





↓現行のデザイン




↓実際の中井さんの社員証



milk
おしゃれですね!!社員証もこのフォントなところは、遊び心があって面白いです!
カップヌードルと何かを組み合わせたオススメの食べ方はありますか?

中井さん
あります!
アレンジレシピやちょい足しレシピは、社内でもいろいろ研究していて、日清食品のウェブサイトでも紹介しています。
例えば、カップヌードルにラー油と酢を入れて酸辣湯風、シーフードヌードルにパクチーを入れてエスニック風など、簡単にできるちょい足しレシピのほか、カップヌードルを砕いて作るお好み焼など、ガラっと変わるレシピもあるんです。




ここで、ウェブサイトの「カップ麺万能説」で紹介されている、
「カップヌードル炒飯」「カップヌードル茶碗蒸し」「カップヌードル みたらしアイス」を実際に試食させていただきました!



カップ麺万能説のサイトはこちら❗️


ゆら・milk
美味しい!!

milk
確かに炒飯と茶碗蒸しにはカップヌードルの味がします。アイスはとても大胆なアレンジですね!
「本当にカップヌードルからできているの?」と疑ってしまうくらい本格的なみたらしソースだなと思いました。

ゆら
私も最初にみたらしアイスと聞いた時はびっくりしましたが、とても美味しいです!
家でも作ってみたいです!

鈴木さん
ありがとうございます!

milk
これらのレシピは全て日清食品さんが考えられたのですか?

鈴木さん
基本的には、私たちマーケティング部のスタッフが考えています。
でも、最近はSNSやネットで話題になっているレシピを参考にすることも多いですね。
例えば、「カップヌードル炒飯」は、一般の方がYouTubeにアップされた「カップヌードルで炒飯を作る」動画が話題になっていることを知り、社内で試してみるととても美味しかったんです。
そこで、カップヌードルのTwitter公式アカウントに「カップヌードル炒飯」として投稿したら一気に拡散して、沢山の人が実際にこのレシピを試してくれました。今は家で食事をする機会が増えてますから、お家で楽しく作れるメニューを沢山考えています。



●CMなどプロモーションについて気になることをお聞きしました!


ゆら
個性的なキャラクターを用いたCMのイメージがありますが、あのような演出にしたのはなぜですか?

鈴木さん
CMを見た人にインパクトを与えて、面白いと思ってもらえることを重視しています。
そして最終的には、スーパーやコンビニの売場で日清食品の商品のことを思い出し、実際に商品を手にとってもらえるように、宣伝部の人たちと話し合いながら演出や構成を考えています。

milk
沢山の人に広めるために一番工夫している点は何ですか?

鈴木さん
テレビでCM1回見ただけではわからないような仕掛けや小ネタを沢山入れて、YouTubeで何度もCMを見返したくなったり、思わず誰かに話したり、教えたりしたくなるように工夫しています。

milk
ありがとうございます!!



取材の模様は以上です❕

取材後にはお土産を頂きました!
こんなに沢山、ありがとうございました🍜 ✨



いかがでしたか?
カップヌードルの歴史や、商品開発の裏側、プロモーションでのこだわりなど、貴重な情報を知ることができたのではないでしょうか!

女性をターゲットにした商品や、アレンジレシピの開発など、
女子高生にも反響のある分野にも力を入れられているとのことなので、
チームシンデレラとのコラボができるかもしれませんね!💓

今後の商品にも注目していきたいです👀✨
貴重なお話をありがとうございました!





《取材した女子高生》
milk(JKライター・高3)
 
今回の取材を通して、普段は知り得ないお話を沢山お聞きすることができて、とても新鮮でした!
特に、商品開発についてのお話が興味深かったです。
麺の種類が商品ごとに異なっていることや、パッケージデザインは他の商品との統一感まで意識されていることに、日清食品さんのこだわりを感じました。また、「カップ麺万能説」などのちょい足しレシピは、女子高生の間でも話題になりそうだと思いました!是非、エマリー読者の方にも広まってほしいです!

ゆら(JKプロデューサー・高3)
 今回の取材で、私たちの日常の一つであるカップヌードルについて深く知ることができてとても良い経験になりました。特に、商品開発に力を注がれていることを知り、これからの商品もすごく楽しみになりました!



《取材した会社》
日清食品株式会社

1958年に世界初の即席麺「チキンラーメン」、1971年に世界初のカップめん「カップヌードル」を世に送り出した即席麺業界のパイオニア。ほかにも、「出前一丁」「日清のどん兵衛」「日清焼そばU.F.O.」「日清ラ王」「日清カレーメシ」など、多数のロングセラーブランド、人気ブランドを抱えており、リーディングカンパニーとして常に業界を牽引している。






公式HP

https://www.nissin.com/jp/

りえ

【JDライター】JKライター時代は「milk」という名前で活動し、 20件以上の企業・人物取材を行いました。現在は、「日本一企業との関わりのあるJDライター」を目指して日々活動中です! ライフスタイル関連の記事では、女の子らしさを詰め込んだ「りえわーるど」へみなさんをお連れします🏹♡