チームシンデレラの新たな気付き、「WHOのための新型コロナウイルス感染症連帯対応基金(連帯基金)」について「日本国際交流センター(JCIE)」さんへ取材!

こんにちは!milkです🤍

今回は、「日本国際交流センター(JCIE)」さん に取材をさせて頂きました✨

実は、JCIEさんは、取材対象となる連帯基金の日本国内の事務局をされています!



なぜ、チームシンデレラがこの基金に興味を持ったのかと言うと、
「コロナ禍で世界で奮闘されている医療従事者の方々に感謝の気持ちを伝えたい!「私たちJKがエマリーで紹介できることはないだろうか?」という声が、今回シンデレラフェス Vol.8オンラインを無事開催できた背景として、私たちメンバーから続々と集まったからです。

この記事では、JCIEさんとはどのような企業なのか、
「連帯基金」とはどのようなものなのかについて詳しく迫っていきます!

今回は(公財)日本国際交流センター 執行理事、チーフ・プログラム・オフィサー 伊藤 聡子 さん
ご取材させていただきました!



それでは取材スタート🌟


① 日本国際交流センター(JCIE)さんは何をされている企業か知りたい!


milk「本日はよろしくお願いします。」

伊藤さん「よろしくお願いします。」

milk「早速ですが、JCIEさんの取り組まれている事業について説明していただきたいです!」
 
伊藤さん「大まかに言うと″世界と日本の理解をつなぐ″仕事をしています。
国際交流と言うと、中高生の方々には留学生との交流が一番イメージが浮かぶと思います。私たちの仕事は対象が少しだけ違って、世界と日本のオピニオンリーダー(社会を変えていく影響力のある方々)の交流です。世界の人たちが日本人の考え方を理解できるように、また逆に日本人が世界の動きをもっと理解できるようにして、日本が国際社会の平和や発展のために貢献できるようお手伝いをする仕事です。」

milk 「なるほど!とても分かりやすいご説明、ありがとうございます。
取材前にJCIEさんについてお調べしたところ、″政策対話や人物交流、調査研究等を通じて、対外関係の強化、地球規模課題への貢献、社会の多様性の促進に取り組まれている″ということを拝見したのですが、とても複雑で難しいなと感じていました。」



伊藤さん「その通りです。私たちの活動はとても難しく感じますよね。
ですが、先程述べたようなことをイメージしてくださると分かりやすいと思います。」

milk「JCIEさんの活動と、政府が関係するような外交との違いは何でしょうか?」

伊藤さん「政府の外交はとても重要ですが、私たちは、公的機関にできない、国と国の民間の人や組織を繋ぐ仕事を行っています。実は、国際関係において、民間のパイプはとても重要なんです。
政府同士が対立してしまっても、企業にとってビジネス上のパートナーがその国にいたり、大学の先生や留学生がお互いの国を行き来していたりして、民間の人たちの繋がりがあると国と国の関係は簡単には切れません。」

milk
「うーん、女子高生の身近な例としてはk-popなどの韓流文化でしょうか?
日本と韓国って政治の面では複雑ですが、文化にはお互いに理解があり、若者同士はポジティブな印象を抱いていますよね。」

伊藤さん「その通り!若い方にとって非常に身近な例ですね!私たちの活動もそれに近いイメージを持っていただければ分かりやすいです。そういう文化とか価値観が、外交上、大きな力を持っているんです。」



② JCIEさんの取り組まれている「WHOのための新型コロナウイルス感染症連帯対応基金 (連帯基金)」とは?




milk「連帯基金についてお調べしたところ、世界保健機関(WHO)さんを支援しているものであることが分かりました。寄付された先でどのように使われているのか知りたいです!」

伊藤さん「コロナが早く収まるよう色々な活動に役立てられていますが、今日は2つのトピックスをご紹介しますね。1つは、アフリカの医療従事者の方への医療物資を届けています。
マスク、ガウン、手袋などを届けています。医療物資の不足している地域では、一般の人々を守ることももちろん大切ですが、第一に医療従事者の方を守ることが必要です。」

milk「感染対策をしないと、医療従事者の方から一般の人々へ感染が広がってしまう為でしょうか?」

伊藤さん「その通りです。それ以前に、最前線の医療従事者が倒れてしまうと、その国の医療制度そのものが立ちゆかなる、まずは医療従事者を守ろう、ということもあります。こちらの画像は、医療物資がアフリカに届いたところの様子です。」


伊藤さん2つ目は、デマ対策です。こちらは高校生の皆さんも身近に感じるのではないでしょうか。
コロナに関しては、世界中で不正確な情報やデマが広がっています。例を上げますと、イランでは、アルコールを飲むとコロナにかからない、というデマが拡散され、皆さんも理科の実験で使うアルコールランプの燃料のメタノールを含むアルコール飲料を飲む人が続出し、死亡者が出る事態に発展してしまいました。」

milk「デマで犠牲になってしまった方がいるのですね、、、。
コロナに関するデマについては、よくニュースにも取り上げられていますよね。コロナに効果があると称して食料品や医療品が販売されていたケースが印象に残っています。命に関わることなので、正しくない情報が拡散されてしまうのはとても怖いです。」

伊藤さん「デマ対策のわかりやすい例として、WHOのキャンペーンではありませんが国連の″Pause/ちょっと待って キャンペーン という活動をご紹介します。
SNS上に拡散された情報が正しいものなのかを判断したり、拡散の前にちょっと待ってということで、情報の真偽を確かめるよう呼びかけたりしています。こちらの画像は、呼びかけの為に作成されたものの一部です。」



出典:https://www.takecarebeforeyoushare.org/



出典:https://www.takecarebeforeyoushare.org/?pgid=kbwrv4z0-14874ecc-d285-45f4-85d0-1929f6ff56f4


「Pause/ちょっと待って」キャンペーン(英語サイト)
https://www.takecarebeforeyoushare.org/
 
 
milk「確かにこうした画像が流れてくると、情報を見極める意識を持つことができますね!
2つとも、大変重要な活動だと感じます。話しが変わりますが、連帯基金へは、昨年 3 月から 今年2月末までに総額 263億円以上の支援があったとのニュースを拝見しましたが、日本ではどのぐらい金額が集まっているのですか?」






伊藤さん「こちらの画像をご覧下さい。こちらは、連帯基金への寄付金の割合を表しています。
日本では全体の4%115243万円が集まっています。ただ、寄付を頂いた方の国籍、居住地等はバラバラであったりもするので、日本在住の外国の方や、外国在住の日本の方、などの場合もあります。」

milk「4%というと、一見少ないのではと感じますが色々な募金先があることを考えると一概にはそう言えなさそうですね。」



③「寄付」を日常化する為には?高校生世代にもっと「寄付」を伝えていく為に私たちができることとは?


milk「私が今まで感じていたことなのですが、日本で″寄付をすること″というものがあまり日常的でないと思います。
もっと日常化する為にはどうしたらよいか、何かアドバイスはございますか?」

伊藤さん「実は、阪神・淡路大震災の時の被災者支援のための募金がきっかけとなり、日本でも募金というものが広がってきています。しかし、大昔から寄付の習慣の根付く欧米と比べると日常的とは言えませんよね。
たくさんのメニューの中から自分で寄付金の送り先を選べる募金が増えていくと、日本でも更に寄付活動が広がるのではないでしょうか。

また、連帯基金は初めてWHOが民間の人々や企業から受け入れた基金です。
こちらの表は昨年8月時点の主なドナーの一覧ですが、政府が国の予算から出す拠出金に比べても、連帯基金の寄付金が占める割合はとても大きく、立ち上げから半年の8月までは最大の資金源だったということがわかります。

国からの拠出金は、それこそ国家予算をどう使うかを決めるので手続きが複雑ですぐに出すことができないのですが、皆さんの共感ですぐに集められて使い道が柔軟な民間の寄付金は、WHOの活動にとても大きな役割を果たしています。」



出典:https://www.who.int/emergencies/diseases/novel-coronavirus-2019/donors-and-partners

milk「これをきっかけに民間からの寄付が国際的にも広がりそうですね。
私たち高校生世代が″寄付をすること″について発信することで、寄付が身近に感じられるようになれたら嬉しいです。」

伊藤さん「そうですね。私たちも皆さんの活動を応援しています。頑張りましょう!

milk「頑張ります!本日はありがとうございました。」

伊藤さん「ありがとうございました。」





取材の模様については以上です❕

JCIEさんの取り組みや、「連帯基金」の仕組みや使い道についてお分かりいただけましたでしょうか?


【今回取材した女子高生】

milk JCIEさんや連帯基金のことを今回の取材をきっかけに詳しく知ることができました。
連帯基金は世界規模の大きな活動ですが、決して「女子高生には縁のないこと」ではなく、私たちにできることは沢山あるのだなと気づかされました。私たちの1人1人の寄付が、感染症への募金のみに留まらず、生涯の国際理解や社会貢献に繋げていきたいと考えます。是非、読者の皆さんも一緒に支援の輪を広げていきましょう!JCIEさん、お忙しい中貴重な時間をありがとうございました!


【WHO
のための新型コロナウイルス感染症連帯対応基金】

WHOの新型コロナ対応を支援する民間基金です。企業や個人がWHOに寄付できる、国内唯一の寄付先です。ご寄付はWHOやパートナー機関が主導する世界の新型コロナ対応に活用されます。日本では、日本国際交流センターが募金機関としてご寄付を受け入れています。

 
URL:http://covid19responsefund.jcie.or.jp/

●連帯基金Twitterアカウント
https://twitter.com/JCIE_C19fund


【日本国際交流センター(JCIE)】

日本国際交流センター(JCIE)は、民間レベルでの政策対話と国際協力を推進する公益法人。民間外交のパイオニアとして、1970年の設立以来、非政府・非営利の立場からグローバルな知的交流事業を実施している。東京とニューヨークを拠点に、外交・安全保障、民主化とガバナンス、グローバルヘルス(国際保健)、女性のエンパワメント、グローバル化と外国人財など、多角的なテーマに取り組む。



URL:http://www.jcie.or.jp/japan/

 

りえ

【JDライター】JKライター時代は「milk」という名前で活動し、 20件以上の企業・人物取材を行いました。現在は、「日本一企業との関わりのあるJDライター」を目指して日々活動中です! ライフスタイル関連の記事では、女の子らしさを詰め込んだ「りえわーるど」へみなさんをお連れします🏹♡